政治的駆け引きに利用されないか

この計画は、超伝導ケーブルで地球を取り囲み、24時間地球のどこかで太陽光発電が行われて安定した電力供給を可能にする「ジェネシス計画」が現実的になりつつあり、その具体的取組として2010年より日本とアルジェリアの大学の共同プロジェクトとして始動しました。学術会議G8+で2009年の日本学術会議の提案した計画によるものです。
 

しかし、太陽“光”発電では日本は先端を行っていますが、太陽“熱”発電の計画が2009年7月にすでにドイツ主導で欧州大手12社が集まって始動しており、欧州需要の15%を供給できるとしています。また2010年にも、ドイツ主導で北海の洋上風力発電と余った電気を北欧で揚水発電用に使うという計画が8カ国共同で進み、電力の安定供給や市場競争、異なるエネルギー源の統合を実現しようとしています。
 

日本は2011年7月に超伝導ケーブルを一般電力網につなぎ、テストを始めました。しかし需要も資金もあり動きの軽い欧州と比べ、アフリカの各地に電力を供給しようという計画です。また、アルジェリアといえば2013年1月のガス施設の日本人人質事件が記憶に新しいです。エネルギーやそこから生まれる富は政治に勝った者に付いてくるという風潮が感じられます。
 

サハラ砂漠から欧州へのルートは、カスピ海からのパイプラインと同じようにもめると思われ、日本がそこに入っていけないとすると、南の方へと向かうでしょうが、サハラ南縁は人口過疎で中央政府の統治や国境管理がおよびにくいと言われています。ひとたび紛争が起こればパイプラインが狙われてきたように、発電設備や超伝導ケーブルが破壊される可能性もあります。

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